2011年04月25日

神戸情報ナビ 226

4月25日 産経新聞

乗客106人が死亡、500人以上が重軽傷を負った兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故は25日、発生から丸6年。事故で負傷し、精神的なショックから電車に乗れなくなった兵庫県西宮市の主婦(38)は事故から6年になる今年、ようやく福知山線に乗って事故現場を通ることができるようになった。電車に乗る練習を少しずつ続け、恐怖を受け入れながら前進した6年間。現在も練習は続けながら、「あきらめなくてよかった」と実感している。女性は約6年前、大阪市内に通勤するため、事故車両の1両目に乗車していた。衝撃でマンションの地下に投げ出されたが、自力で脱出。病院で治療を受けたが打撲などの軽傷で、その日のうちに帰宅できた。しかし、事故のショックは心に大きな傷を残した。

翌日以降、自宅を出ることが怖くなり、外出もほぼ不可能に。阪急電車に乗車したが、強い恐怖で足が動かなくなり、1駅で降りた。約1カ月後、なんとか職場に復帰したが、タクシーで通勤するしかなかった。焦りもあったが、「乗ろうと思えるまで待とう」と思い直し、電車に乗る練習を始めたのは事故の約5カ月後。仕事帰りに地下鉄に乗ることから始めたものの、当初は事故の記憶がよみがえり、1駅が精いっぱいだった。翌年には出産のため退職し、一時中断。長女が1歳になってからゆっくりと練習を再開した。徐々に地下鉄や阪急電車には乗れるようになったが、JRへの抵抗はなかなか消えない。そんな時、救いとなったのが家族の存在だった。

長女を連れて電車に乗り、泣かないよう車内でおもちゃを出したり、絵本を見せたり、気を使ったことで、「大変だったけれど、ずいぶん気が紛れた」と振り返る。今年2月、初めて事故現場を通るJR福知山線塚口-尼崎間の上り電車に乗ったときは、夫(41)が付き添ってくれた。電車が塚口駅を出る瞬間「もう逃げられない」と恐怖がよぎったが、夫が話し続ける別の話題に集中し、周囲を見ないでいると、いつの間にか尼崎駅を過ぎていた。「乗れた」-。降車後、自然と喜びがわき上がってきたという。4歳になった長女は電車好きになり、今では「乗りに行かないの?」と誘われることも。長女が今年4月に幼稚園に入園し、次は1人で福知山線に乗る練習を始める。「これが私のペースだったと思う」。目指してきたゴールが、すぐそこに迫っている。

この事件の第一報が飛び込んできた時、私は学校で授業を受けてましたからね…授業が終わってから福知山線が脱線したということを聞きましたが、ただの脱線だろ?程度にしか思っていませんでしたね。私の友人でも福知山線を利用していた人が何人かいましたので、電車送れるやろうから今日は学校に来ないんだろうな、と思って私も授業をさぼってアパートに帰り、何気なくテレビをつけたら衝撃の光景が飛び込んできましたからね。ただの脱線じゃなかったんです。一両目はマンションに突っ込み、二両目がくの時に曲がっていてこれは本当に同じ関西で起きていることなのか?と目を疑いました。友人の一人もこの事故で足を骨折しましたからね…。JR西の過密ダイヤによる安全より利益重視の考え方や、恐怖の日勤教育で車掌さんにプレッシャーを与え続けたせいで多くの方々が犠牲になりました。事故から6年が経ち…JR西の態勢は少しは変わったんでしょうかね??私は変わったようには思えません。  


Posted by ADkobe at 10:07事故

2011年04月22日

神戸情報ナビ 225

4月22日 神戸新聞

神戸市須磨区で昨年10月、少年2人が暴行され死傷した事件で、傷害致死罪に問われた同市垂水区のとび職少年=当時(18)=の裁判員裁判の論告求刑公判が22日、神戸地裁で開かれ、検察側は懲役4~6年の不定期刑を求刑した。弁護側は「保護処分が相当」と主張した。検察側は「主に暴力をふるったのは共犯の男だが、少年は従属的ではなく、積極的に暴行に加わった」と指摘。

一方、弁護側は「数発蹴っただけ。刑事処分は重すぎる」と訴えた。起訴状によると、少年は昨年10月29日午前4時~同5時ごろ、神戸地検に傷害致死罪などで起訴された無職松田智毅被告(22)=同市須磨区、公判前整理手続き中=と共謀し、同市須磨区南落合の路上で同市垂水区の釜谷圭祐さん=当時(19)=に暴行を加え、死亡させたとされる。判決は26日。

数発蹴っただけでも、それがきっかけで被害者の少年がなくなっているんですから罪の重さを自覚していただきたいと思います。一方的に暴行を加えて殺すなんて心底卑怯で屑のやることです。人の命の重さをきちんと認識していないのでしょうか?なぜここまで命が軽んじられなければならないのか?人の命を奪った人間に対して不定期刑なんていうバカげた裁きは本当に辞めていただきたい。このような事件ではいつも加害者の人権に重きを置かれ、被害者遺族の思いが踏みにじられることが非常に多いような気がします。  


Posted by ADkobe at 14:57事件

2011年04月21日

神戸情報ナビ 224

4月21日 神戸新聞

2010年の兵庫県内の高速道路での事故が9028件と過去20年で最多だったことが20日、分かった。同年6月に無料化が始まった舞鶴若狭自動車道では、前年に比べて64%増。県警は「交通量と高速道路に不慣れなドライバーの増加が響いた」と分析、大型連休に向け注意を呼び掛けている。(小林伸哉、敏蔭潤子)県警交通企画課によると、過去20年の高速道の事故は、04年の8838件をピークに減少傾向だったが、10年は一気に跳ね上がった。兵庫県内で唯一無料化の社会実験が実施されている舞鶴若狭道(県内区間44・6キロ)。西日本高速道路会社によると、三田西‐丹南篠山口IC間で一日平均(上下線合計)で昨年7~12月、29100~37900台が通行。

前年同期から39~59%増えた。舞鶴若狭道での人身事故は前年比4・4倍の22件で、土日に10件が集中。前年は無かったドライブや買い物、出勤退社を目的とした通行での事故も起こった。事故の状況では追突が最も多く、西紀サービスエリアでは人と車の接触も2件あった。また、北近畿豊岡道の人身事故も前年比3・8倍と急増。中国自動車道も21件増えた。県警は「無料化で思わぬ場所が混雑し、事故を誘発している。車間距離確保や早めのライト点灯、車の点検整備をしっかりしてほしい」と強調。丹南篠山口IC周辺でも人身事故が前年比2・7倍と増えており「高速道路と接続する一般道の運転にも注意を」と呼び掛けている。

2010年の一年間、しかも高速道路だけの事故で9000件を超えているとは…これを365で割ったら一日に相当な数の事故が起こっているということになります。高速道路は下道とは違い、早く行けそうな気がしますが、万が一事故を起こしてしまったり、事故現場に遭遇したら通行止めになってしまい遅々として動かない、という事態が発生してしまいます。交通事故は少しの油断で取り返すのつかなくなるような事態を引き起こしますし、当事者双方の人生を大きく変えてしまいます。自分だけは大丈夫だと勝手に過信している人や、無茶な運転がかっこいいと思っている勘違いがこの世に存在する限り、交通事故が亡くなるなんてことは絶対にないでしょうね。  


Posted by ADkobe at 10:57事故
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